コンプライアンス教育はしつこくしつこくが基本であり、実は本質であります

経営・管理者が率先してコンプラ対策に取り組む

コンプライアンス教育を社員に行う場合、経営者トップや管理職といった立場の人間が、まずは積極的に取り組む姿勢を見せる事が大きな意味を持ちます。

コンプライアンスを浸透させるためには基本を繰り返す企業の重要ポジションにいる人物が積極的に取り組む姿勢を見せることによって、自然と社員がコンプライアンス教育に率先して取り組むようになることが、最も理想的な形です。

しかし、実際の現場では、なかなか自然と社員がコンプライアンス教育に取り組むようになるのは難しいことでしょう。

それでも、トップや管理者といった役職者が積極的に取り組んでいると、重要な意味があるということを社員全員に示すことができ、社員も各々感じることが出てきます。これで第一段階の効果としては十分です。

コンプライアンスを社内に浸透させるためには、定期的に教育を実施するという取り組みも、大きな意味を持ちます。

大人だから1度で分かるというのは甘い期待であって、実際には何度も何度も繰り返すことでしか、本質的な定着は図れないのではないかと思えるほど、コンプライアンス教育は骨が折れる作業です。

コンプライアンス担当者には忍耐や根気が求められることになります。

自主的に行動に起こさせるためには繰り返す

パブロフの犬ではありませんが、社内の上層部・役職者が毎日のようにコンプライアンスを意識した取り組みを行っていれば、嫌でも社員にもそれは浸透し出すはずです。

そして、この動きに乗っかるようなかたちで、社内で自主的に点検が行われるようになれば、コンプライアンスが浸透し出した状態と言えるでしょう。

具体的なコンプライアンスの教内容としては、社内研修・社外研修・内部ゼミナール・勉強会などを組み合わせて取り組んでいくと良いでしょう。

複合的に組み合わせることで成果を高めることができるのも事実ですが、最初からいろいろ手を出すと収拾うがつかなくなる可能性が高いです。社員も興味を持って学ぶことができる「コンプライアンス違反事例研究」などが最初はおすすめです。

まずは、コンプライアンスに興味を持ってもらうことが重要だからです。

時には外部講師を招いての研修なども、効果的です。

いずれにしても、1回や2回の教育や研修でコンプライアンスに対する意識が社内に根付くということはまずありません。やはり、それなりに時間が必要になりますので、諦めずにしつこく、あたかも子供に勉強を教えるかのようにクドイくらいにコンプライアンスに対する意識付けを行う必要があります。

諦めてしまえばそれで終わりなのです。

 

コンプライアンス教育について

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