最近は消費者である国民のパワーが増しています
企業コンプライアンスが評価対象になってきた
社会的背景が与える影響として注目されているのが企業コンプライアンスなのですが、一体どのような事なのでしょうか。
現代は、企業を評価する基準は国内だけに留まりません。
厳しい世界的な基準で、評価が行われるようになっており、いわは世界標準という基準が企業価値の尺度として一般化しつつあります。
こうした評価基準に加え、規制緩和などの社会的な変化が、国民一人一人の意識にも変化をもたらしました。
その結果、環境や食の安全への意識や権利に対する意識を高めていくことになり、企業の社会的影響力に対するチェックなどが行われるようになったのです。
企業がこれまでよりも、国民に厳しい目でチェックされるようになった、ということです。
言い換えれば、多様な視点によって監視されるようになったという解釈もできます。
このような現実を目の当たりにすると、「面倒な世の中になった」という考えを持つ経営者も多いことでしょう。しかし、評価の基準が明確化され、消費者も関心を持ち続けているということは、むしろ大きなチャンスであると考えることができるはずです。
社会は常に変化していくものですが、この変化に適切に乗っかることができれば、自社にとっては大きな追い風となるわけです。
今、あなたがコンプライアンスについて情報収集していることも、大きなチャンスだといえるでしょう。
コンプライアンスは経営課題として優先順位が高い
社会的背景の変遷が、企業コンプライアンスという考え方をより複雑かつ高いレベルで求めるようにした事は間違いありません。
必然的に、現代においては企業コンプライアンスが持つ意味は、大きくなっています。肥大化しているという表現の方が適切なのかも知れません。やや手に負えないほどに拡大解釈され、独り歩きを始めているのも見受けられます。
そんな中でも、やはりコンプライアンスへの対応は重要な経営課題であるといえるでしょう。
大手企業の中には、「コンプライアンス経営」という言葉を持ち出して、コンプライアンスを経営戦略の中に組み込んでしまうほど、力を入れているところもあるぐらいです。
これからもさらにコンプライアンスへの取り組みが求められることはあっても、重要性が薄れるということはなさそうです。