コンプライアンスの知識を理解して覚えてもらうための方法として、一問一答は比較的知識に定着しやすくおすすめです
一問一答形式はe-ラーニングの欠点を補うもの
e-ラーニングを活用した一問一答形式のコンプライアンス教育は、高い効果が期待できると注目を集めています。
一問一答形式というのは、一つの設問に対して〇か×の2択で解答するというもので、チェックテストだと考えてください。
設問そのものは難問ということではなく、e-ラーニング内で講師が解説していることをしっかりと聞いていれば誰でも正答できるレベルのものです。つまり、しっかりと受講したかどうかを問うものであって、頭を使って考えるという作業を課すものではありません。
管理者は、特別な管理画面を閲覧することが可能です。
管理画面には、全社員がいつ動画を受講(視聴)したのかという情報や、一問一答式の正答率なども全て把握することができます。
個人別の正答率のほか、問題別の正答率も分かるようになっていますので、自社において正答率の低い問題を特定し、今後のコンプライアンス教育に活かすということもできるようになります。
一問一答式は、受講した内容をアウトプットするという意味で、コンプライアンス教育(研修)でのグループディスカッションを行なったことと同程度の効果を期待することができます。
グループディスカッションを実際に外注し、実施するとなると、複数の社員の同時参加が必要不可欠です。
そうなると、全員が入ることができる会場の確保も必要となります。
特に社員数が多い企業では効率的な方法
e-ラーニングであれば、インターネットを活用して実施していきますので、時間に関するコストを大幅に低減することができます。
会場の確保は必要ありませんし、社内に新たなシステムを導入する必要もありません。全てはe-ラーニングのシステムに組み込まれていますので、企業は簡単なカスタマイズですぐに導入し、実施することができます。
手軽に導入できるのにも関わらず、外注依頼と同様の効果を得られるのであれば、注目を集めるのも当然でしょう。
これからコンプライアンス教育を行うという企業は、検討に値すると思います。
ただし、中小企業や小規模事業者など社員数がそれほど多くない場合には、むしろe-ラーニングを導入することで高コストになってしまうこともありますので、講師の外注依頼による一斉研修(集合研修)の方が良いでしょう。e-ラーニングは大企業向けの仕組みとして捉えた方が良いと言えます。
企業の規模や予算、目的によって、コンプライアンス教育の方法や進め方は変わってきますので、どのやり方が最適なのかは企業ごとに十分な検討を行うことが望まれます。