コンプライアンス教育の秘訣があるとしたら、中途半端にせず徹底すること
行動規範を徹底させるコンプライアンス教育の本質
社内におけるコンプライアンス教育では、行動規範を社員一人一人に徹底させるという目的を持っています。
では、ここでの「行動規範」とは一体どのようなものを指しているのでしょうか
行動規範とは、企業に属しているという前提でいえば、所属企業の企業理念や経営ビジョンなどが行動規範といえるでしょう。
より現実的にイメージできるように、社員に対してはそれらを制定した意味や目的、義務の説明を行うことになります。
続いて、地域社会・国際社会・地球環境への貢献や配慮も行動に大きな影響を与えるものですから、いわば規範を構成するものとなります。
また、顧客・取引先・他社・株主・投資家との適切な関係やルール・モラルなども、行動規範の内容となります。さらに、役員や社員同士の健全な関係の維持、会社や会社の財産の適正な管理と保持も、徹底すべき内容です。
最後に、コンプライアンスの運用と維持に関しても教育を行う必要があります。
徹底させることがポイント
行動規範は、コンプライアンスを支えるための根底ともいえるものですから、社員に対して徹底させることができなければ、コンプライアンス教育を行う意味がありません。意味のあるコンプライアンス教育を行うためには、きちんとした行動規範を制定する事も重要と言えるでしょう。
コンプライアンス推進室といった組織を社内に立ち上げるなどの、体制構築が欠かせません。
体制の整備をすればそれで良いということではありませんが、社員に対して会社の本気度を示すことができるようになります。これは遊びではなく、会社も本気で考えているといういわゆるアナウンスメント効果によって、社員の意識を高めることに繋がります。