典型的なコンプライアンス違反がコピー機利用(備品利用事例)。コピー機利用によるコンプライアンス違反、違反実例からコンプライアンスを理解しましょう
コピー機利用のコンプライアンス違反実例
コンプライアンス違反にあたるかどうかの典型的な事例として、次のコピー実例が挙げられることがあります。
「会社のコピー機を私的に利用した」、という実例です。
結論から言えば、これはコンプライアンス違反に該当する行為です。
会社にあるコピー機は、会社が所有する資産です。印刷に関する用紙代はもちろん、インク代、メンテナンス代といった全てのコストを負担しているのは企業です。
会社が維持管理するコピー機を私的に利用するということは、「企業の利益を損ねる」という意味になってしまうのです。
1枚だけなら大丈夫といった軽い考えで、利用する事は辞めましょう。1枚でも100枚でも枚数に関係なく私的利用はコンプライアンス違反に該当します。
では、上司に私的な利用の許可を得ていたという実例の場合、どのようになるのでしょうか。
上司の許可があっても・・・
この実例の場合でも、コンプライアンス違反と判断されます。
上司も共犯者として、共に責任を負う立場になるのです。
しかし、私的な利用であっても、緊急性が高く、上司にも許可を得ていた場合は例外となり、コンプライアンス違反とならないケースもあります。
現実にはあまりないでしょうが、コピーをしないことで誰かの命が危ういといったような場合には、私的利用であってもコピーが正当な行為として認められるということもあるという意味です。
この実例からわかることは、公私混同を行わないことが大切だということです。
コンプライアンスの意味をきちんと理解していれば、私的なことかどうかは自分でも判断できますので、行動に制限をかけることが自律的にできるはずです。
ただし、普段は真面目でルールを守っている人でも、ほんの少しの気の緩みがコンプライアンス問題を大きくしてしまうことがあります。
悪いことをしても、必ず誰かが見ているものです。こういった身近なコンプライアンス違反によって職を追われたような事例に触れることで、自分自身の襟元を正すということも、定期的に行う必要があります。
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