転職の場合に起こり得るコンプライアンス違反。機密情報の漏洩によるコンプライアンス違反、違反実例からコンプライアンスを理解しましょう

転職者は機密情報の漏洩に注意を

転職をした際、新たな企業で早く成果を上げたいと思うのは当然でしょう。

たとえ機密情報でなくても企業の情報漏洩には注意が必要です(画像)そんな時に起こりやすいコンプライアンス違反の実例として挙げられるのが、退職先企業の機密情報の漏洩です。

コンプライアンスの意味を理解していると、すぐに違反とわかる実例ですが、実際に数多く報告されている実例の一つです。

転職の理由が、退職先企業に対する不満の場合、その腹いせに機密情報を漏洩させる人がいるようです。

しかし、どのような理由であれ、こうした行為はコンプライアンス違反に該当します。

機密情報を漏えいした事実が違反事項ですから、対価を受け取っているか否かは一切問いません。

また、機密情報の範囲は比較的広く解釈されています。

営業活動をしていた人が、転職した企業で退職した企業の顧客に連絡をするという行為も、顧客情報の不正利用としてコンプライアンス違反に問われることがあります。

機密情報は、その企業が持つ資産や財産といった意味で表現される事があります。

会社が事業を継続するうえで不可欠な資産や財産を漏洩させる事は、絶対に許されない行為です。

社員名簿は会社の財産

このような実例の場合、退職先企業は前社員(退社した社員)を訴える事が可能です。

契約違反、著作権の侵害、営業機密の不正使用といった理由で、訴えられます。

転職先では、機密情報ではなく、自分自身が持つスキルや経験・ノウハウを活用するようにしましょう。

今まで培ってきた人脈は、その人固有の財産ともいえるのですが、前職時代に得たということであればそれは割り切ってないものとして新たに人脈作りから始めた方が無難です。顧客側からの要請によって関係性を継続するのはまだ分かりますが、自らが顧客を引き抜いたり、転職先への強引な勧誘などはコンプライアンス違反に該当すると考えられます。

この辺は、前会社がのれん分けやはなむけとして容認することもありますが、その場合でもコンプライアンスという概念においてはグレーであることは知っておきましょう。

機密情報とは何か?と言われれば、企業のコアな情報ということができるでしょうが、転職の場合にはその境目が曖昧になることがあります。

自分の顧客情報だから良いだろうとか、自分が仕事して作った資料だとか。

しかし、前職のものは前会社のものと割り切ることが必要です。

 

知っていそうで知らないコンプライアンス違反の実例

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